人生を変える為の内面の変え方
苫米地式コーチング認定コーチ

内面を変えるまでのストーリー

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アメリカ大統領をもてなした寿司職人を例にした内面の変え方

2023.08.05

『他人の意見を鵜呑みにするべきではない』

内面を変えて理想の人生を送るためには必須の考えです。

私はそう確信しています。

なぜなら、他人の意見を鵜呑みにすると、他人の人生を生きることになるからです。

マインドをコントロールされてしまうから。

私達は、自分の信じることを行動に移します。

例えば、食事は手料理が基本だ、と考えがある人は手料理を好んで食べます。

もちろん、自分でも料理するでしょう。

毎日料理を作っていれば、もっと美味しい物を作りたくなります。

だから、味にもこだわるでしょう。

そのために料理の本を買ったりして腕を磨きます。

一般の調味料ではなく、プロが使う物を使用するのではないでしょうか?

器にもこだわるはずです。

見た目は味覚に影響します。

一流シェフが作る料理は、誰がどう見ても美味しそうです。

美しい色合い。

彩り豊かな食材の組み合わせ。

料理に合う器に芸術の様に盛り付けます。

食べる前から美味しいことが決まっているかのように。

外食派は、滅多に自分で料理をしません。

それと同じで、手料理派が外食することはほとんどないでしょう。

この様に、私達は、自分の考えを行動に移すのです。

というよりも、無意識的に行動に移してしまうのです。

自分の考えが行動に移ってしまうことは、良い事でもあり良くない事でもあります。

例えば、誰かに法定速度を超えたスピードで高速道路を運転すると気分がスカッとするよ、と言われたとします。

それを鵜呑みにしてしまったら、その様な危険な考えがマインドに出来あがってしまいます。

そうすると自ら高速道路に向かい、自らの意志で法定速度を超えたスピードで運転してしまうのです。

一般道を車で走っている時も同じように超過したスピードで運転するでしょう。

ほとんどの人が安全運転をしています。

当然のことです。

この事に議論の余地などありません。

交通ルールを守れない人は、安全運転をしている多くの人達に恐怖を与えます。

その原因は、誰かに言われたことを鵜呑みにしてしまったから。

私達の内面は、自分の考えを行動に移してしまうから。

では、どの様に鵜呑みにせず内面を変えればいいのでしょうか?

具体的な例を出してお話したいと思います。

都内に店を構えている有名なお寿司屋さんがあります。

以前からこの店は非常に有名でした。

更に有名になったのは、アメリカ大統領が日本に来日した際、総理大臣が接待に使ってからでしょう。

ここの寿司職人は常連さんを非常に大切にしています。

客が殺到すると常連さんが寿司を食べられません。

現在、一見さんは予約できないようです。

常連さんへの最大限の配慮でしょう。

今の店があるのは常連さんが支えてくれたからだ、という考えがあるのでしょう。

素晴らしい考えですね。

ですので、名前は伏せます。

以前、この寿司職人を密着取材したテレビ番組が放送されました。

そこには寿司職人の寿司に対する情熱や考えが凝縮されていました。

魚の特徴を知り尽くした知識。

この季節にあの場所で取れた魚は絶品だ。

魚の表面を見てこういう特徴がある魚は身が引き締まっていて素材として最高だ。

炙ると更に旨い。

そして、炙る際の火もこだわる。

ガスバーナーではありませんでした。

マグロに関しても何日も熟成させます。

この位のマグロは何日熟成させれば一番美味しくなるというのも分かっています。

最高のマグロを仕入れて、最高の味になるまで熟成させ、最高の状態で提供する。

自分が一番美味しいと思った寿司を出す。

客もその味に納得する。

客が絶品だという寿司を提供できれば繁盛しますよね。

これは、繁盛店に共通することでしょう。

多くの寿司職人は自分が最高だという寿司を提供しています。

にもかかわらず、実際は、繁盛する店とそうでない店に分かれています。

なぜでしょう?

その答えが、この一流職人に密着したテレビ番組に隠されていました。

ディレクターが、一流寿司職人に対してある質問をしました。

””味に対して周囲から意見されたらどうするのか?””

一流寿司職人はこう答えました。

””味は変えない、自分の味覚を失うから””

そう言っていました。

これが答えでした。

一流寿司職人と普通の寿司職人の違い。

ミシュランの星を獲得する店と普通の店の違い。

もちろん、他にも要因があると思います。

しかし、私は、この考えが一番の要因だと考えています。

一流寿司職人も自分が一番美味しいと思った寿司を提供しています。

それは、完全に自分の美味しいと思った味覚を寿司で再現しているということです。

つまり、他人の味覚が全く混じっていないことを意味します。

混じりっ気がない、オリジナルな味覚。

ここが重要なポイントです。

反対に、周囲の人から味に対して意見され、それを鵜呑みにした人は自分独自の味覚を持っていません。

沢山の他人の味覚の集合です。

だから、味が一定にならないのです。

今提供している味も近いうちに変わるでしょう。

他人の意見を鵜呑みにしてしまうから。

味だけではありません。

店内の雰囲気。

料理を提供する器。

接客スタイル。

全てにおいて一貫性が無いのです。

カウンターの店だと職人と客の距離が非常に近いのも特徴のひとつです。

席数が少ないから客数も少ない。

職人と客の距離が近いので必然的に会話が生まれます。

職人が持っている考えを隠す事は出来ません。

客の目に、全てを鵜呑みにしている職人は、どう映るでしょうか。

印象は良くないでしょう。

寿司の常連客になる人は、寿司に対して精通しています。

味も雰囲気も一貫性が無い店に常連になるでしょうか?

言ったことを全て鵜呑みにするような職人が握る寿司を次も食べたいと思うでしょうか?

一流寿司職人が握る寿司は高額です。

金額を超えたものを毎回提供してくれるから常連になるのです。

誰に言われても味は変えません。

もちろん、自分の腕が上がるから更に美味しくなります。

器も雰囲気も洗練されていきます。

考えもブレることはありません。

この見えない安心感があるからこそ、常連になり高額なお金を使い続けるのです。

常連客に安心と最高の寿司を提供することが出来る理由こそ、

『他人の意見を鵜呑みにしない』

という考えなのです。

内面を変えて理想の人生を送る際も同じです。

人生を変えたいにもかかわらず、誰かの意見を鵜呑みにしていませんか?

これは絶対にやってはいけません。

誰かに人生をコントロールされてしまうから。

その考え通りの行動をしてしまうから。

でも、鵜呑みにしなければコントロールされることはありません。

自分の内面を自分の意志で変えられ、理想の人生を送ることができます。

内面を変え理想の人生を送りたければ鵜呑みにするのは止めましょう。

今回は以上です。

ありがとうございました。