『長い間、内面を変えることに取り組んでいるが人生が変わらない』
今まで、苫米地式コーチング認定コーチとして独立して、数多くの方の相談を受けてきました。
その中でも、上記のような状況に置かれている方が物凄く多い印象です。
一人ひとり、人生が変わらない理由は違います。
この世に同じマインドはないのだから当然ですよね。
しかし、必ず原因があります。
その原因を解決すれば、今の状況から抜け出し、人生は前進します。
ダムを解放したら水は勢いよく流れていきますよね。
さえぎる物が無くなるのだから。
人生も同じです。
つまり、ゴールを達成できるわけです。
私もそうでした。
今回は、長い間、内面を変える取り組みをしているが、その成果が出せない状態がいかに危険であるか解説したいと思います。
『時間との勝負』
要するに、内面を変えて理想の人生を送るためには、スピードが命ということです。
いかに、短期決戦に持ち込めるかどうかがゴール達成のカギを握ります。
なぜなら、私達には、コンフォートゾーンがあるから。
あなたが変わりたいと思っても、無意識は変わりたくないからです。
コンフォートゾーンとは、居心地のよい環境のことですよね。
緊張することなく落ち着いていられる空間のことです。
自宅のソファーでリラックスしている時が、まさにコンフォートゾーンと言えます。
コンフォートゾーンではない空間とは、500人の前でスピーチする状況とかですね。
私達のマインドは、コンフォートゾーンを維持したがっています。
生命を維持させるためです。
運動をしたら、汗をかくことで、体温を下げますよね。
寒かったら、体を小刻みに動かして体温を上げます。
そうして、生きていく上でベストな体温を維持するわけです。
この維持する機能のことを、恒常性維持機能と言います。
人生を変えたいと思っている時には、この機能がゴール達成の邪魔をしてくるわけです。
あなたが人生を変えたいと思っているのと裏腹に、無意識は変わりたくないと思っているから。
更に、危険な状況があります。
原因は、長年、内面を変える取り組みをしていることです。
つまり、内面を変える取り組みをしているけど、結果が出ないことがコンフォートゾーンになっているのです。
ご存じの通り、コンフォートゾーンは頼もしい存在です。
自動で体温を調節してくれるから。
自動で心臓を動かしてくれるから。
自動で今の年収を維持してくれるから。
でも、使い方を誤ると恐ろしい存在に変わります。
つまり、取扱要注意な代物なのです。
内面を変えることに取り組んでいるが、結果が出ないことをコンフォートゾーンにしてしまったら人生を変えられるわけがありません。
コンフォートゾーンが人生を変えられない状況に居心地の良さを感じてしまうからです。
この状態に居心地の良さを感じてしまったら、コンフォートゾーンはこの状態を維持します。
内面の変え方が目の前に現れても気付くことが出来ません。
スコトーマの原理によって。
コンフォートゾーンは変わりたくないからです。
人生を変えたいと思っているのとは裏腹に。
なぜこのような状態になるかというと、取り組んでいる期間が挙げられます。
内面を変える取り組みを始めてから、この期間が長ければ長い程、この状態がコンフォートゾーンになってしまいます。
会社に入社して間もないうちは居心地が良くないと思います。
でも、6ヶ月も過ぎれば誰でもコンフォートゾーンになります。
誰でも環境に馴染みますよね。
しかも、自然と。
内面を変える取り組みも同じです。
知らないうちに、結果が出ない環境に慣れてしまったのです。
他の理由として挙げられるのは、方法を見直さないことです。
今の方法で見つからないのであれば、方法を変えない限り見つけることが出来ません。
出張で大阪へ行き東京に帰る際、新幹線にトラブルがあり、その日の運休が決まったのに、駅員さんに新幹線を動かしてくれと懇願する人はいませんよね。
夜行バスや飛行機に即座に切り替えます。
東京までのルートは1つではありません。
ゴールのルートも同じです。
複数あります。
どのルートを通るかは重要ではありません。
ゴールを達成することが重要なのです。
達成方法など誰も気にしません。
ですので、今の方法で結果が出ないのであれば、他の方法に切り替えましょう。
ひとつの方法に固執することは避けるべきです。
もちろん、ある程度を実践して見て判断することは言うまでもありません。
この状態になってしまっては、抜け出すのが非常に困難になります。
あなたにとって人生が変わる方法論をスコトーマで隠して、見えなくさせるからです。
この状態でどうやって人生を変えるのでしょうか。
不可能ですよね。
だから、こうならないためにも、人生を変えるには、スピードが命なのです。
ゴール側に進んでいく人達には共通点があります。
それは、人生を変えるには内面を変えることが不可欠だと気付いてから、内面の変え方を正確に把握して正しく実践するまでの時間が、圧倒的に短いということ。
こういう人達は物凄く少数です。
でも確実に人生を変える人達。
ゴールを達成する人達ですね。
内面を変える取り組みをしているけど結果が出ないことがコンフォートゾーンにならずに済んだから。
反対に、人生を変えられない人は、期間をかけ過ぎて、変わらない状況をコンフォートゾーンにしてしまったから、内面を変える方法に辿り着けない。
だから、人生が変わらない。
どのくらいでコンフォートゾーンになるかは、人それぞれでしょう。
その危険性を理解して頂くために、私の経験を例に出してみます。
会社員時代、平日が出勤で、土日祝日が休日でした。
ですが、たまに、休日出勤をします。
普段休んでいるため、土日祝日に働くと、体がムズムズします。
完全に仕事に集中することができません。
1秒でも早く帰りたくてしょうがない状態。
では、どの位で土日祝日は働かないというコンフォートゾーンになったでしょう。
記憶では、半年から1年程だと記憶しています。
もちろん、個人差はあります。
社会人になったら、この期間はあっという間ですよね。
つまり、あっという間に、しかも、気付かない内にコンフォートゾーンは出来上がってしまうということです。
ですから、内面を変えて理想の人生を送るためにはスピードが命なのです。
是非、スピード感を持って内面を変える取り組みに励んで下さい。
今回は以上です。
ありがとうございました。